パリの中心地にあるホテル、daunou-operaドヌー・オペラは、思った以上に快適であり・・・パリ生活のホームとなった。
あまりに快適で、ついつい油断して身軽に出掛けると・・・思わぬ事態を呼び込んでしまう。
思えば、シャルル・ド・ゴール空港でパリ市内行きのロワシーバスを待っている時に突然青空が陰り、氷のような雨が横殴りに降ってきた・・・それは、早春パリの天候の歓迎だったのだ。
シャンソン歌手の梨里香さんにも、パリの天候には気をつけるように・・と、アドバイスもらってたのに。
晴れていても突然降る。
地元の方たちは、あまり傘をささないようだ。
濡れても、温かい屋内に入ると、さらっと乾く。
そういう湿度の国なんだろう。
しかし、朝から降り続ける雨は、本当にこたえた。
部屋に残した使い捨てカイロやセーターが、悔やまれる。
・・・ああ、無情。
軍事博物館のあるアンヴァリット(中央)は見応えがあったが、中のカフェが改装中で・・・彷徨うはめに・・・ああ、無情。
あんなに憧れたエッフェル塔
どれが一番淋しげか大会に・・。
帰国後、突如ある映画を思い出しました。
イブ・モンタンの「Garcon ギャルソン」(1983)
パリのブラッスリーでギャルソンとして働くアレックス(イブ・モンタン)の夢は、海辺に子供向けの遊園地を作ることだ。
うまくいかない日常を丸め込みつつ仕事はプロとして上手く仕切る日々・・・やっと夢の実現までたどり着く。
子供たちの歓声が上がる午後の遊園地・・・突然の雨に、皆がテントの中に逃げ込み、じっと止むのを待つ・・・Fin。
そのラストが温かいにもかかわらず、あまりに唐突で・・不条理で、ほろ苦く・・・強烈な印象を残した。
やっと、そのテント中の人物たちの気持ちがわかった。かも。
Fin。
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