私が子供の時、夏休みといえばスヌーピー。
しゃれた子供番組は他になく・・・ゆっくりと時間が流れていたあの頃の、なつかしい思い出。
最近の夏休みに、新たに加わったのがアニメ・まどか・マギカ。
年若いパダワン君にすすめられていたのではあるが・・・「魔法少女」物であることから、「もう関係ないんじゃない?」と、固くなった心が抵抗してなかなか手が伸びなかった。
しかし、朝日新聞の高い評価や、どうやらおじ様方にも人気とかで好奇心も刺激され・・いや夏休みはあまりに長いからか・・とうとう手を伸ばす。
その内容は、先入観が吹き飛ぶ完成度の高さで、大人が充分楽しめる作品でした。
まず背景、建物、空、小物などすべてが素晴らしい。
私の大好きな西日がふんだんに盛り込まれ、しかもあらゆる時間帯の光と影をうまく使い情景心理を描いてくれる。
ストーリーについても唸るばかりで・・特に後半の展開は「惹きこまれる」という言い方がぴったりだ。
希望と絶望について、こんなにわかりやすく描いた物語があっただろうか。
少女時代のアンバランスさがそのまま「まどマギ」の世界となり異彩を放つ。
いつの間にかアニメはすっかり新しい時代に入っていたようだ。
私が観たのはTVシリーズであるが、去年の秋には劇場版が前後編として続けて上映され、完結編も作られる予定である。
(✩新編「叛逆の物語」2014年4月blu-lay&DVD発売)
アニメファンやおじ様だけが楽しむのはもったいないです。
ただし、可愛い包装紙の中にスパイシーなお菓子が入っている感じではあるので、小さいお子様には気をつけてあげて・・お母様方。
2013年