思いもかけず、人生が突然変わってしまうことがあります。そんな時、誰かに助けてもらいたいと思ったことはありませんか?
ヒアアフターの主人公のひとり、フランス女性のマリーは、人生の成功者として仕事と恋人にめぐまれ南の島にバカンスに来ていました。そこで大津波に遭ってしまい仮死状態になりますが・・・何とか息を吹き返します。
パリに戻って日常生活に戻ろうとしますが、体験した臨死状態のことが頭から離れず独断で調べます。そのことが周りの期待や信頼を裏切る形になり、仕事も恋人も失ってしまい、はげしい孤独感を感じます。
その時、一時は見放したかに思われた上司が一本の電話をくれます。そして、彼女の体験に興味を示してくれそうな会社を紹介してくれたのです。
その助け舟によって彼女は救われ、新たな仕事ともうひとりの主人公役のマット・デイモンとの出会いが待っていたのです。
つらい時すぐにマット・デイモンと出会えたらいいですよね。
でも大切なのは、小さくても大きくても助け舟を出してくれる人との出会いや人間関係であり、そのタイミングをのがさずにありがたく受け取ること・・・そして自分自身も助け舟を出せる人間になれたらと思います。
ヒアアフターはテーマ選びが絶妙なクリント・イーストウッド監督の作品であり、またマット・デイモン扮する霊能力者の孤独感も非常にうまく描けています。
一晩中でも語りつくせない映画のひとつでもあります。