私の初期の作品である手作りのミニアルバムについてと、 それにまつわる物語を紹介していきたいと思います。
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かなり前になりますが・・スペインの地中海にあるマルベーリャというリゾート地を訪れる幸運に恵まれました。
なじみのない地名ではありますが、マラガに近く・・美しい海と坂道の多い白壁の街の両方が楽しめる魅力的な場所です。
まだ事故後の体調も思わしくなく・・不安を抱えながらの旅行でしたが、精神的に社会復帰する大きなきっかけとなりました。
旅行の後・・まだまだ体が思うように動かないもどかしさや社会から取り残された焦りで悶々となりました。その時に思いついたのが、知り合った方たちそれぞれの思い出アルバムになるように個別に手作りの写真集を差し上げることでした。
こうして初めてのミニアルバムができました。
二冊目は・・・
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小さなアルバムの中に書かれた文章から抜粋します。
2000年 大阪から大分市内へ・・雄大な自然に親しむ
2002年 小さな事故にあう
大好きな湯布院で心を癒す・・・
2003年 別府に移り住む
海と山に囲まれた多彩な顔を持つ湯の街 別府
魅了されながらも子育てと治療の孤独な毎日・・
そんなある日、一冊の雑誌を手にとりました。
安藤忠雄氏の特集が、一筋の光のように思えました。
どんな状況でも前向きな気持ちで生きていいのだ・・。
2005年 夏 大阪に再びもどる
冬 西宮に住む
山の上の小さな家・・不便だったけど
静かに生きていきたかったから
大阪のカイロプラクティックに通いながら、本当の意味での治療が始まりました。
2007年 サントリーミュージアム
兵庫県立美術館
西宮貝類館
中之島ウオーク&トークお絵かき大会
安藤氏の講演会などに足を運ぶことによって、少しづつ世界が広がりました。
入りきらない思いをつめこんで・・感謝を込めて作った特別な一冊です。
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西宮の山に住んだのはいいのですが・・最初は車の運転ができないという生活の中で、芦屋浜に通うこととなりました。
今思えば若かったのでしょう・・歩きと電車とバスでひたすら淡々と、しかし楽しみも見つけながら(それが表紙)通いました。
前篇はそんな通いの様子を綴った「道草しまくり編」です。
しばらくしてとうとう運転に挑戦することに・・。
そういうわけで後編は車で通う「セレブで行こう!」編です。
一度車を使いだすと、もう歩きで通った目線では道が見えなくなります。そういった意味で貴重な思い出のアルバムだと思っています。